ご 挨 拶

新潟県立村上高等学校 同窓会  
                        会長  圓山 文堯  

 令和5年10月21日の総会で会長に選出していただいた圓山文堯です。伝統ある同窓会の会長を拝命し、身の引き締まる思いです。浅学非才の身ではありますが、同窓会長として鋭意努力して参りますので、ご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 私は、第25回生で、昭和48年3月に卒業いたしました。入学した年の5月は村上高校の大火災があり、火災を免れた木造校舎とプレハブ校舎で過ごしました。3年生の文化祭の後に椅子を新校舎に運んだことを思い出します。新校舎の体育館で卒業式をした初めての卒業生です。あれから半世紀が過ぎております。月日の早さに驚くばかりです。
 さて、今年は、元日に能登半島地震があり、翌日に羽田空港の航空機衝突事故と不穏な幕開けとなりました。災害に遭われた皆様にお見舞い申し上げると共に、一日も早い復興を願っております。地震と言えば、東日本大震災が起きた2011年、「絆」という言葉が日本中にあふれました。身近な結びつきを示していた「絆」という言葉が、震災という過酷な状況で、支援意識を象徴し、社会性を帯びた意味合いに変わったと言われています。高度成長による都市化の進展に伴い薄れてきた「絆」が見直されたことを思い出します。
 同窓会も、村上高等学校を卒業したという縁につながった「絆」を大切にしていきたいと考えます。火災前の校舎で過ごした卒業生と新校舎で過ごした卒業生では、思い浮かぶ光景に違いはありますが、村上高等学校で学んだという縁に結ばれた仲間であります。その「絆」を深めていく同窓会でありたいと考えます。
 具体的には会則に述べられているように、「会員と母校との連絡を密にし、併せて会員相互の親睦を図る」ことを大切に進めて参ります。広報活動による情報発信、総会・懇親会の充実、各支部への支援と参加を行っていきます。
 母校は、少子化による学級減で年々卒業生も減っております。それに併せて、会員数も減少しております。また、組織の高齢化、同窓会費納入の減少、若年層の総会参加の減少等課題も多くあります。一つ一つ課題解決に向けて取り組んで参ります。皆様のご指導、ご支援を再度お願い申し上げ、挨拶とかえさせていただきます。